「答えを教える」のではなく、「問いで応える」

みなさん、こんにちは。

人文学研究振興会、椎名です。

今週のコラムをお届けいたします。

今日のテーマは

「答えではなく、問いで応える」で経営者に応える

です。

前回、「事業における経営課題と、個々に点在する悩みを一撃で貫き通すユニークスキル」についてお伝えしましたが、

個別具体的な一つひとつの課題や悩みにアプローチするのではなく、それをひとまとめにした上で、すべてを貫き通す「光陰の矢」が大切になってきます。

「時間が過ぎるのが速く感じる」と思われる方は、もしかすると多いかもしれませんが、このような考え方を知ると、途端に、進みがゆっくりに感じられ、大局的な視点を思い出すかもしれません。

ぜひ、ゆっくりお楽しみいただけたらと思います。

よく「なぜ、そのように広範な範囲について、ご自身の意見をお持ちになれるのか?」と、おっしゃっていただきます。

当会は人文学研究振興を目的とした会ですので、専門領域については、各分野の専門家の先生方や研究者の皆さんのほうが詳しいですし、

事業領域については、これをお読みの皆さんのほうが詳しいことがほとんどです。

しかしながら、それでも大変ありがたいことに、多方面からお仕事を賜ります。

一体なぜだと、お考えになるでしょうか。

すべてに共通するのは、事業においても、研究においても、どの分野においても、持論となる「答え」の探究が主軸になっている点です。

当たり前ですが、世界は答えを求めていますし、その答えによって、事業や研究は成立しています。

ですが、その答えを生むためには、その過程にある「問い」の設定が、とても重要になってきます。

なぜなら、答えを出すためには、その答えを導くための「問い」の存在が必要だからです。

反対に言えば、「問い」がなければ、どんな事象も答えようがありませんし、答えの出発点となる「問い」の本質性や視座によって、おおかた「答え」の解像度や本質性は決まってしまいます。

これは、新鮮な野菜で作ったサラダと、収穫してから時間が経ってしまった野菜で作ったサラダで、どんなに上手に料理をしても、その差を最後まで埋めることができないのと同じです。

スタートで全てが決まってしまうこうした性質は、経営者や富裕層では暗黙の了解であり、事業が大きくなればなるほど、外部専門家や経営顧問などの登用が増えるのが良い例です。

こうした専門家は、答えを渡しているその専門領域においてプロフェッショナルであることはもちろん、

お願いされている事業経営者や富裕層に代わり、その上流にある本質性の純度が高い源流に対し、抽象的に大局的に「問い」を調整し、答えの解像度を高めたり、その後の事業の指針の本質性を高めたりしていると言えます。

このような性質を帯びていることから、もはやこうした経営者付や富裕層付の外部専門家や経営顧問は、顧客である経営者や富裕層の問いに答えているようでいて、実は問いに問いで応えているに過ぎないと言えます。

もちろん、双方ともに、その本質性を理解した上での所作です。

経営者側や富裕層側からすれば「最終的な回答責任は自分自身にある」ということは、常日頃から考えていますし、

そうした人々を外部から支える外部専門家や経営顧問側も、「自らの役割は答えることではなく、顧客が責任をお持ちになっている「最終回答」をいかに良いものにできるか」のために、力を尽くしています。

だからこそ、答えではなく、良質な「問い」を求めていると言えます。

回答責任を持つ「答え」を出すためのサポートとなる本質的な「問い」によって、応えるのですから、簡単なことではありません。

しかしながら、それがゆえに、あらゆる経営課題と個別の悩みをひとまとめにした上で、すべてを貫き通す「光陰の矢」となり得るといえます。

各々の分野で各々がお持ちの、唯一無二のユニークな「光陰の矢」で、顧客である経営者や富裕層の皆さんへ、ともに力を尽くしてまいりましょう。

最後まで、お読みいただきまして、ありがとうございました。

本日もゆっくりお過ごしください。

人文学研究振興会

椎名